摂食障害について
毎日暑い日が続きますが如何お過ごしでしょうか。本日は自分自身の体験談を交えて摂食障害をテーマにお話ししたいと思います。また、今回のブログでは吐くこと等の細かな問題点については触れておりませんのでご理解いただければと思います。私は17歳の時、無理なダイエットをして拒食症になりました。その時のダイエットのきっかけは彼氏に「もっと痩せてほしい」と言われたことからでした。前回、愛着のお話をさせていただいたのですが、私は両親から愛されなかったという愛着障害を抱えて育ちました。自己評価が低く、「私なんて」が口癖になっていて、そんな寂しい心の拠り所となったのが、当時の彼でした。愛着障害を抱えていると、安心安全なベースの居場所というのがこころに備わっていない為、ちょっとした他人の言葉に深く傷ついてしまったり、見捨てられ不安に苛まれることがあります。この時の私は、自分が愛情を傾けられる唯一無二の存在として彼氏に依存していて、その為、その彼から太っていることを指摘されたことで、見捨てられるのでないかという不安から、ダイエットに走ってしまったのです。ありのままの自分を認めて貰えなかった幼少期の怒りを自分自身に向け、まるで自傷行為をするかのように極端なダイエットで身も心もボロボロになっていきました。拒食症で一気に体重が落ちてしまうと、私もそうであったように、その後は過食症に陥るケースが少なくありません。食べても食べても満足いかない空虚感。太る恐怖以外にも、食事代ばかりかかってしまうストレスも付きまといます、体のだるさから仕事に支障が出ることだってあります。こんなに辛いのに自分を誰も理解してくれない。そんな気持ちにもなります。愛着の問題を抱えていると、不安感から被害妄想で頭の中がいっぱいになってしまうことがありますので、こんな時はまず、現実と被害妄想とを区別する必要があります。食べて体重が増えてしまった自分は現実に起こっていることで、太っているから周囲に認められていないと感じるのは現時点では被害妄想の段階だという感じでです。被害妄想を抱いてしまうのは過去のトラウマからくるもので決して「性格がわるいから」ではありません。まずは、ありのままの自分を自分が受け入れてあげること、自分だけは辛い自分を見捨てないことが大切です。そして私のように一番身近にいる存在にどうしても傷つけられてしまうようなら、無理にそこには身を置かず時には自分を非難させることも必要かもしれません。 誰かの何気ない一言で不安スイッチが入ってしまったときには、現状は今すぐ変わらなくてもいいから、ちゃんと味方が居るという安心感を得る体験が大切です。自分を責めすぎないでください。一緒にお話をしていくなかで、小さくてもいいから希望の光を探していけたらと思っています。心に抱えた問題を解決させていくことこそが、きっと摂食障害という長い迷路の出口に近づける第一歩になると信じています。
望月 愛菜(モチヅキ アイナ)
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